ETF投資のメリットは大きく下記の4つ「普通は投資できない株価指数などに手軽に投資できる」「投信と比較して手数料が安い」「 個別株投資と比較して分散効果が高い」「売買の自由度が高い。また組み合わせで高まる」が挙げられます。
ETF投資には具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?まずはETF投資をするメリットをまとめていきます。
ETF投資の一番のメリットといえるのではないでしょうか?日経平均株価やTOPIX、はたまた米国のダウ平均株価といったように、普通は投資することができない「株価指数」などに投資できるのは大きな魅力です。
もちろん、先物取引、オプション取引などのデリバティブ取引を利用すれば指数に対して投資をすることもできますが、ETF投資と比較すると取引金額が大きくなるといったリスクも高くなります。また、手法も特徴的ですし分かりにくいです。
ETF投資は、普通の株式投資と同じ感覚で株価指数に投資をできる数少ない投資の一つといえます。
また、ETFの売買にかかる手数料は、普通の株投資と同じ売買手数料がかかります。最近のネット証券の手数料率を考えるとだいたい0.1%程度くらいでしょうか?100万円のETFを買って1000円以下の手数料になります。(参考:証券会社手数料比較)
一方、投資信託の購入は手数料が高いです。インデックス型投資信託でも2%台の手数料もざらにあります。2%の場合100万円の投信を買って、手数料は2万円です。
また、投資信託には売買手数料のほか、「信託報酬」と呼ばれる年間手数料のようなものもあります。(参考:「信託報酬とは」)
ETFの場合(日経225)手数料率は0.1~0.2%程度となっています。一方の投資信託(インデックスファンド)の場合0.4~0.5%程度です。わずかな違いといえばわずかかもしれませんが、100万円の投資で年間に3000円ほどの違いが生じる計算になります。
通常の株式投資と比較した場合ですが、ETF投資は1つの投資ですでに分散投資の効果があるというのもメリットとしてあげられます。
個別株投資の場合、どうしても1社に対する投資になるので、個別ニュース等により株価は大きく左右されます。一方でたとえば日経平均(日経225)のETFに投資をした場合、価格は225社の平均で構成されているので、1社による影響度はそこまで大きくありません。
単純に考えると225の会社に分散投資をしていることになるわけです。
ここは上級編です。ETF投資は他の投資と組み合わせることでいろいろな投資戦略を実現することができます。
代表的なものに「信用取引」との組み合わせが考えられます。信用取引は買いだけでなく、「売り」から入ることもできる取引です(空売り)。もちろん、ETFも信用取引が可能です。(リンク先はそれぞれ解説サイト)
たとえば、A社の株は今後あがると予想していますが、相場全体のムードが良くないような場合があるとします。こういうときはA社がどんなにいい会社でも相場全体に引っ張られてマイナスになるような場面が想像できます。
こういうとき、A社の株を買っておきながら、ETFの空売りという手段が有効です。こうすることでA社の株価が日経平均などの指数につられて下がった時はETFの空売りによって利益がでてリスクヘッジをすることができます。
このように他の投資と組み合わせるということでもETFのメリットを活用することができます。