ETFは投資信託としていろいろな銘柄に投資をしています。そうした投資先から得られた配当等の収入は投資家に対して分配されます。ちなみに、ETFの多くは7月を決算期としていることが多く、この決算期にまとめて分配金が支払われます。
ETFは投資家から集めた資金で株式などに投資をしています。こうした投資対象から得られる配当金等の収益は必要経費を差し引いて、投資家に対して分配金として配分されます。
国内ETFの場合は、年1回の分配で7月期に決算が集中しています。
これは、日本は3月決算の会社が多く、3月決算の会社の配当金が支払われるのが6月末あたりであるということに起因しています。
なお、7月といっても株と違って7月決算期のETFの権利付き最終日は前半に集中していますので、各ETFのホームページ等でご確認ください。
分配金を受け取るためには「権利付き最終日」と呼ばれる日の時点でETFを購入しており、大引け時点でもそのままの状態でいることで権利を得ることができます。
たとえば、7月5日が権利付き最終日というケースでは、7月5日の大引け(15時の取引最終時間)の段階でもETFを保有しているということが条件です。
ちなみに、その翌営業日(7月6日)は権利落ち日であり、この日以降はETFを売却しても分配金を受け取る権利は残ります。
基本的なことは、株式投資の場合とまったく同じです。「株主優待・配当金の権利取り基礎知識(外部サイト)」などもご参照いただければより詳しくご理解いただけるかと思います。
通常、ETFの決算は年1回となっているのですが、特殊なETFもあります。
1677:上場インデックスファンド海外債券(Citigroup WGBI)毎月分配
名前に毎月分配と出ているように、毎月分配金が出るタイプETFです。投資対象はWorld Government Bond Index(世界国債インデックス)。
2012年7月13日現在の株価は40350円。分配金額(同8月17日)は140円/口ですので、年間利回りは約4.16%。
1345:上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)
東証REIT指数というベンチマークに対応したETFです。分配金は隔月(2カ月に1度)となっています。2012年7月13日現在の株価は952円。分配金額(同8月16日)で9.12円/口、年間利回りは約5.74%。
こうした分配金を出すことを重視したようなETFもあります。いずれも利回り的にはかなり高い水準をキープしていると考えられます。
※将来の分配金額を約束するものではありません。また、ETFの分配金額は変動することが多々ございますので、投資前にかならずご自身でお調べください。