証券会社に口座を開設して投資資金を入金したら、いつでもETFの注文を出すことができます。とはいっても投資初心者の方は注文といっても注文の出し方もわからないと思います。ここでは、ETFの売買注文の出し方を解説していきます。
今回は、ETFの売買注文の出し方を大手ネット証券「SBI証券」の利用画面を参考にしながら解説していきます。
どのETFを購入するかを決めます。ここではこの流れは割愛し「TOPIX連動型上場投資信託(1306)」を購入するものとして解説します。
上の図のような感じで銘柄コードを検索バーなどに入力してクリックします。銘柄コードがわからない場合は「TOPIX連動型上場投資信託」のように銘柄名を入れても大丈夫です。
すると、下記のような銘柄詳細画面が表示されます。
いっぱい、情報がでていますよね。まずは言葉の説明からしますね。
現在値:一番直近に成立した売買価格
前日比:昨日の株価と比較した価格
始値:今日の最初の取引価格
高値:今日の一番最高価格
安値:今日の一番安値価格
続いてみるのが「板情報(気配値情報)」と呼ばれる情報です。これは証券取引所に出されている売買注文を見やすいように並べたものです。
上記で青で囲っているものが売り注文です。たとえば776円で2380口の売り注文がでているというように見ることができます。一方赤で囲っているのが買い注文です。こちらは775円 で283380口の買い注文が出ているのがわかりますね。
売買注文の出し方
ETFの売買注文の出し方は大きく「価格と数量を指定する指値」という注文方法と、「価格は指定せず、数量だけを指定する成行」という二つの方法があります。
たとえば、上記の例だと気配値に表示されていいる注文はすべて「指値」によって出されている注文です。たとえば、774円で買いたいという注文は「353440口」分でているということです。
一方の成行というのは価格を指定せずに、買い・売りを出す注文方法です。仮に成り行きで300口買いという注文を出した場合、現在出ている売り注文(売り指値)の中から最も自分にとって有利な価格ででている売り注文に買いをぶつけます。
上記の例では776円で2380口の売り注文がでているので、776円で300口の買い付けが成立することになります。(成立後は売り注文数は2080口に減少します)
実際に売買が成立する上でのルール
このような板(気配値)で売買が成立するルールは2つあります。価格優先の原則と時間優先の原則です。ルール的には「価格優先の原則」>「時間優先の原則」となります。
・価格優先の原則
指値注文よりも成行注文が優先されるというルールです。(詳細)
・時間優先の原則
同じ注文の場合、先に出されている注文が優先されます。たとえば、上記の例であなたらが新たに300口の買い注文を指値775円で入れた場合、あなたの300口の買い注文が成立するのは、先に出されている283380口の注文が成立した後になります。(詳細)