ETFとは、Exchange Traded Fundの頭文字をとった言葉です。英語を日本語に直すと「証券取引所で売買される投資信託」ということになります。この言葉どおり、ETFは証券取引所で普通の株式と同じように売買が可能な投資信託で、「上場投信」とも呼ばれます。
ETFは「Exchange Traded Fund」の頭文字をとった金融商品。その名前の通り、株と同じように証券取引所で売買できる投資信託です。
投資信託とは、複数の投資家がお金を出し合う形でファンドに投資を行い、それを投資のプロであるファンドマネージャーが投資家の代わりに運用を行うという商品です。
投資信託にはいろいろな種類があり、株に投資をするものもあれば、債券、貴金属、土地といった具合にいろいろな商品に投資をします。
投資信託の仕組みについて詳しく知りたい方は「投資信託とは」をご覧ください。
ETFはそうした投資信託の一種で、株価指数などの特定のベンチマークに連動するように作られているインデックスファンドです。ただし、一点だけ通常の投資信託と異なる特徴を備えています。
それは「証券取引所で「株式」と同じように売買できるようになっている」ということです。そのため、ETFは「上場」投資信託と呼ばれているのです。
まず、普通の投資信託の場合、証券会社や銀行といった「販売会社」を通じて購入します。 一方のETFは、「証券取引所」で売買されている「ETF」という銘柄を買ったり売ったりします。証券会社を通じて売買はするものの、証券会社の役割はあくまでも仲介です。
これ自体は投資家にとっては特に違いを感じないかもしれませんが、ETFにはこんなメリットもあります。
このあたりについては「ETFのメリット」や「ETFのデメリット・リスク」などのページでもっと詳しく掘り下げていきます、
ETFは投資信託の運用方針でいうと「ベンチマークと連動するように作られている」インデックス型の投資信託です。
・ベンチマーク(日経平均株価などの株価指数や金価格など)
・インデックス投信(ベンチマークと同じ値動きをするように構成されたファンド)
ニュースなどでよく耳にする「東証株価指数(TOPIX)」や「日経平均株価」などの株価指数はあくまでも指数であり、日経平均という金融商品があるわけではありません(日経平均は東証1部上場企業の中で225社の平均値)。ですから、日経平均に投資をするということは通常できないのです。(リスクの高い先物取引やオプション取引などでは可能です。興味のある方はこちらをご覧ください(参考:日経225先物取引)
ETFはこれを可能にしました。投資信託の仕組みを使って、日経平均の構成銘柄を投資信託に組み込むことによって日経平均と価格が連動するような投資信託になっています。それを株式と同じように売買することができるわけです。
現在、日本に上場しているETFは100種類以上。先ほどから説明している日経平均株価やTOPIXといった全体株価指数、特定の業種やテーマの株価指数、債券価格、不動産価格(REIT指数)、外国株価指数、商品(金価格・原油価格など)など実に様々なです。
このようないろいろな指数に手軽に投資をすることができるというのもETF投資の魅力といえます。